育児が始まってから、パートナーである夫と喧嘩することが増えたわたし。子どもが誕生して、幸せな日々を家族で過ごしたいと願い、寝食を削って育児・家事をしているのに、なんだかうまくいかない。
「育休中なのに、ここに職場復帰が加わったらどうなっちゃうんだろう」と毎日ぐるぐると悩んでいました。
そんな中、ある本に出会って、月1回5分、支出についてざっくり振り返ることで自分の心と時間に少しずつゆとりが生まれてきました。(寝不足の日々なので、このざっくり感が大事)
この記事では、毎日忙しいママさん(同志・・・!)に、
・どうして支出について振り返ると時間が増えるのか
・その具体的な方法
・取り入れたことで、起きた変化
について、眼から鱗が落ちた本の紹介を交えながら、わたしの体験をまとめます。
育児・家事・仕事と壮大な皿回しに奔走するママさんにとって、少しでも気力・体力ともに楽になり、結果としてお金や時間が増えるきっかけを共有できればうれしいです。
1|ちきりんさん著『自分の時間を取り戻そう』を読んで、ドキッとした話
今の日本のワーキングマザーほど全てを一人でやっている母親は他に例がありません。彼女らも最初は自分の睡眠時間を削って育児と仕事に投入するインプットを増やして忙しい生活に対応しようとします。その次はパートナーである夫に、もっと大量に時間を投入するように要請します。ここまではインプットを増やすという対策です。
引用元:ちきりん(2016年)『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』ダイヤモンド社(p148)
上記文章を読んで、ドキッとしませんでしたか?
わたしはここを読んで、
・自分は”必要なこと”にかける時間を増やすことで、生活の変化に対応しようとしている最中にある
・でも、それはいずれ限界が来る(いや、もう限界に達していた、が正しいですね・・・)
という自分の実情をそのまま言い当てられていて、衝撃を受けました。
(実際は、自分が寝食を削って、夫にもなんとかしてインプットを増やすよう要請→そして思い通りにならず怒り出すところまでが、わたしの場合はワンセットでした・・・)
振り返って、
・あれもこれもしなければと考えていた→「何をしないか」が決められていなかった
・自分が「何をしたいか」に対して意識を向けることができていなかった
(・・・というよりも、そんな余裕がないから、自分が何をしたいかに意識を向けてはいけない、と思っていたような節がある)
ことにも気付かされました。
2|ベストバイで支出をざっくり振り返る方法と、それによって得られるもの
『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』の中で、紹介されていた方法は次の通りです。
「今月最もお金が有効活用された(=得られた価値が大きかった)支出ベスト3はなんだったか?」について、①使い途、②金額、③価値を書き留める。これだけでいいんです。
これによって、価値あるお金の使い方がわかる = 自分にとって大事なこと・価値あることにお金が使えるようになって幸福度が上がり、無駄遣いが減ると述べられていました。
本書を読んで、この振り返りを毎月5分だけ実施すると決めました。
それによってわたしが実感している変化・効果は次の3つです。
変化1:お金を使うときの「ためらい」が減った
たびたび家事育児にパンクして、夫に八つ当たりしてしまうわたしに、夫は「何に困っているの?」と聞いてくれたことがありました。
「どうにかこうにかやっている今の状況に対して、労いの言葉や共感が欲しい」という思いは(常々)あるものの、いざこう問われると、自分が何に追い詰められているのか、言葉にして整理することをしていなかったので、その時は答えられませんでした。
でも、
- 今月のベストバイは何か、月末に書き出すことを決めて
- 自分が何に時間やエネルギーを消耗させられているか考える
これを意識したことで、初見で「高いな」と思う商品やサービスでも、「自分が何の価値を得ようとしていて、それが叶いそうなのかどうかが、購入判断において一番重要な軸」だと決められました。結果として、悩む時間が減り、気分良く購入できるだけでなく、その後の商品・サービスの活用度合いも高まりました。
また、生活の中でもやもやしたときに、これはもやもやを言葉にして改善するチャンスだと捉え直せるようにもなりました。
変化2:時間の使い方が上手くなった
自分のエネルギーを消耗させているものの正体のひとつが、「あそんでほしい、ひとりはさみしいと泣いている娘を横目に、料理する時間」であることをはっきりと自覚するようになりました。
それを「仕方がないこと」と割り切って考えるのではなく、
- これは変えようのないことなのかどうか?変えられる部分はあるか?
- エネルギーを消耗する時間や要素を減らすために、どうするか?
この2つを考えることで、自分の心を満たすための時間を少しずつ増やすことができています。実際に、ブログを開設して記事を書くことができました。
また、いつか何かで読んだ「お金が貯まらない理由は、高額な家電の購入などではなく、小さな消費や浪費の積み重ねである」という趣旨の言葉も腹落ちしました。
夜間授乳後にスマホで「何かいいものはないか」と探し回るのが癖になっていましたが、振り返れば「欲しいのではなく、ただ買いたいだけ」の時間が多くを占めていたように感じます。
こうしたストレス解消のための時間も、買い物における失敗も減らせました。
変化3:夫婦喧嘩が減った
先日、息抜きも兼ねて、娘とわたしは2週間ほど実家で過ごしました。その間、なんと夫は毎日、朝以外ほぼすべて外食をしていたそうです。
これを聞いたときは、「これからたくさん育児にお金がかかるというのに・・・」という考えで頭が埋め尽くされ、怒りモードに入りました。
でもここで一呼吸おいて、「果たして外食は、夫にとっての価値あるお金の使い方だったのだろうか?」と考え方を変えてみると、「気分転換ができて、美味しいものも食べられて、仕事の生産性も高まったのならよかったね」と言えるマザーテレサになった自分がいました。(いつも心にマザーテレサを住まわせておきたいものです)
このあと、夫は得意げに「そうなんだよ、仕事のこのアイデアが浮かんだのが実はこのときで・・・」と機嫌よく話し出していました。
お金や時間が増えていく実感は、著者であるちきりんさんが仰られていた通りですが、夫婦喧嘩の種までなくすことができて、一石三鳥でした🕊
日頃から「自分にとっての価値は何か」を考えることで、「ほかの人にとって価値があること」もわかるようになるのだろうと学びました。
3|振り返りの習慣化のためのおすすめの方法→リマインダーの設定
この一石三鳥の「月1回5分、ベストバイで支出のざっくり振り返り」を忘れず実施するために、わたしはiPhoneのリマインダーを使っています。
リマインダーのタイトル・メモ欄は書籍の引用で、次のように設定しています。
・タイトル→「今月最もお金が有効活用された(=得られた価値が大きかった)支出ベスト3はなんだったか?」について①使い途、②金額、③価値を書き留める
・メモ欄→価値あるお金の使い方がわかる = 大事なことにお金を使えるようになるので、ほかの無駄遣いが減る
・日付→28日
・繰り返し→毎月
これを読んでくださったあなたも、騙されたと思ってまずは今月末試してみてください✍️
きっと良い変化が感じられるはずです。
4|わたしのベストバイのまとめ
ここまでみてきた、限りある時間とお金を増やして大事に使い、大切な家族と仲良く暮らすための「お金の使い途」とそれによって得られた「価値」についても、随時まとめていきます✍️
5|参考書籍
過去に一度読まれたことがある方も、ライフイベントを迎えて時間の使い方・生活が大きく変わったタイミングで再読すると、眼から鱗がポロポロ落ちる本だと思います(わたしがそうでした)
とても参考になったちきりんさんの書籍はこちらです▼
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